インタビュー

役員としての挑戦と能動的な人材の育成

YUSUKE WATANABE

-渡辺さんの現在の業務内容を教えてください。

現在、プロジェクトマネージャーとして主に4つの業務を担当しています。そのうち3つは遊技機関連のプロジェクトで、もう1つは車載関連の開発マネジメントです。お客様先に直接訪問することも多くあります。

-入社のきっかけを教えてください

小林社長とは前の会社で出会いました。当時、彼が入社した直後に私が新卒として入社したのが始まりで、私が20歳のときでした。以来、11年にわたる付き合いになります。

5年ほど前、小林が以前の会社の同僚とともに起業する際に一度お誘いを受けたのですが、そのときはお断りしました。しかし、3年前に改めて「また独立するから一緒にどう?」と声をかけてもらい、今回はその誘いに応じて入社しました。

-この三年間はどうでした?

よくここまで頑張ってきたなと感じます。私自身抜けているところも多いのですが、社長を見ていると本当にしっかりやっていると思います。現状維持に留まらず、新しい挑戦にも積極的で、最近では官公庁の入札案件にも取り組んでいます。まだ駆け出しの段階で手探りの部分も多いですが、採用や新しい取り組みにも全力を注いでいて、そのエネルギーに感心しています。

-この三年間でつらかったことってあります?

つらかったことは意外とありませんでした。それまで「部長」っていう形でいたんですけども、役員になった今年の一月から今まで取引があった会社さんの業務の続きをそのままの流れでやっています。
マネージャーをやりながらコーチプレーヤーとして2年間過ごしていたので意外と元々やっている業務を楽しくやっています。

今年に入ってから役員になって、役員としての仕事のほうを期待されているので、これから負荷は増えそうではありますが期待に応えられたらと思います。

-会社の雰囲気を端的に述べるならどんな感じですか。

語弊を恐れず言うと「緩い感じ」です。業務中はやらないですが、定時後にゲームをしたりとか麻雀したりとか。業務中でも全然関係ない雑談が飛び交ったり。もちろん業務はちゃんと完成させるんですけど、厳しすぎない感じは居心地がいいように感じます。

社長は「面白いのが大事、楽しむことが大事」っていうスタンスですが、立ち上げの時からそういう会社にしたいという話でした。

-立ち上げる時に、社内文化についての話し合いをしましたか?

立ち上げの時、僕の前の会社が遊技機一本でやっている時期があったんですけど、そのタイミングで業界的に受託も遊技機も一気に仕事が減ったことがあったんです。
その時に大人数が辞めちゃったり、全然経験もないのに派遣に行かされたり、あるいは事務に回されてしまうとか、もともとやっていた業務と全く関係のないような業務をやらされるような状況や退職へ促されるような状況もあって、そういう状況を回避したいということになりました。

なので、社内で受託をメインてやりつつ、教育もちゃんとやって、業種のも特定の業種一本ではなくて多くのお客さんや多くの業種からなるべく仕事を受けて、どっかの業種が低迷しても食いつなげるような、そういった会社を作ろうと、業務的な観点でいうとそういう話をしました。

社風は小林が言っている通り「楽しく」。開発会社だし若いところもあるのでガチガチに厳しくしてもしょうがない。仕事はちゃんとやりつつ、かつ楽しい雰囲気の中でやりたいという話をしていました。

-これから人材が増えるにあたって、どういう点を評価しますか?

一応、一番チェックするのは「相槌をちゃんと打つかどうか」という点です。結構大きいポイントとしてみています。
「プログラマーはプログラムだけ書いていればいい」みたいな勘違いがあって、人との関わりは少なくても大丈夫だと思っている人がたまにいます。しかし、キャリアも5〜6年経つと、どうしてもお客様と関わる機会が増えて、人との会話がほかの業種と同じレベルか、なんならかなり重要な要素になってきます。そういった意味で、面談だとやっぱ初対面の人と話す中で反応がなかったりすると致命的です。コミュニケーション能力って年齢を重ねるごとに変質が難しく成長の限界もみえてくるので、それができるかできないかはよく見てます。

-技術的な点はどこを気にしますか?

技術的な点で言うと、当然基礎的なコーディングができるかどうかは重要なんですけど、それに加えて「自分で勉強したことがあるかどうか」っていうのは結構大きいなと思っています。プログラムの世界というのは結構移り変わりが速く、Pythonであるとかjavascriptとかですと、いろんな有名な会社さんがフレームワークを作ったりとかして、使えないと仕事にならないことが度々あります。

「いざ仕事になったから勉強しよう」ではなくて、情報として知った時点で「使ってみよう」みたいな。そういう姿勢で取り組める方の方が仕事も増やしやすい。勉強慣れしていたり、新しいことに触り慣れしている価値は大きいです。「学校の授業だけしかやってない」のか「学校の授業で勉強しつつ、自分でこういう言語を触ってみました」なのか。

必要なところ以上を自分でやってみたことがある方は今後も発展が期待できると思っています。

ープログラミングスクール出身の人に対しての評価はいかがですか?

プログラミングスクール出身の応募者の評価はいいのかなと思っています。ただそれも、どこまで能動的に通ったかを気にします。全く別業種をしてて「プログラミングやりたいな」と思ってスクールに通った方は結構期待できるなと思います。

ご飯食べるためのライスワークとやりがいを求めるライフワークという中で、ライフワークとしてやる人を求めています。今いる社員は割とプログラミングを楽しみながらやってくれてる人たちが多いです。

ー組織が大きくなるなかで維持していきたいことはなんですか?

仕事の平均品質は難しくなってくるとは思っています。しかし、人数が増えればいろいろな面のフォローができるようになると思うので、能動的な人材をより能動的に、そんなふうに人材を育てられたらと思っています。